地球温暖化対策とバイオマス化

地球温暖化の問題

 地球温暖化の世界的問題は1972年に国連人間環境会議で取り上げられてから、社会課題として議論され続けています。今では研究が進み、そのメカニズムもはっきりしていますが、温暖化の進行はさらに深刻さを増しています。そして、要因の一つである「温室効果ガス」削減への取り組みは世界中で議論されるようになりました。
 地球温暖化への問題意識は国や企業だけでなく、消費者の意識にも影響を与えています。
消費者ができる「温室効果ガス」削減のための行動に、「より環境対応ができている商品を選ぶ」という事があげられます。そのような消費者ニーズに企業が応え、よりサステナブル製品を提供する事で社会的価値、経済的価値の両面でビジネスのチャンスを作る事が期待できます。

温室効果ガス(CO2)削減

 ではどの様な製品が環境対応を考えている製品と言えるのでしょうか?その一つとしてカーボンニュートラルという温室効果ガスの排出削減の考え方があります。CO2の場合、その排出量に見合った分のCO2を吸収するというものです。バイオマス原料は地下に眠る石油原料とは違い、植物が育つ過程でCO2を吸収しています。その植物を原料として使用する事で排出されるCO2を循環させ、無尽蔵にCO2が増える事を抑制していくというものです。
DICグラフィックスが持つバイオマス原料を10~30%配合した製品をご使用頂く事によって、従来製品と比較してCO2を減らすことが可能です。

材料メーカーとしてのカーボンニュートラルへの取り組み

 DICグラフィックスでは、食品包装用の印刷インキやラミネート用接着剤、その他あらゆる印刷インキにバイオマス原料を使用して環境対策に取り組んでいます。特に食品のパッケージは毎日消費されるものです。当然、印刷に使用するインキや接着剤の量も多いので、少しでも原料をバイオマス化する事がカーボンオフセットへの貢献となります。インキやラミネート用接着剤は直接的に消費者に届くものではありませんが、バイオマス製品を多くの印刷に使用していただく事で、消費者が望むサステナブルな商品の提供に応えていきます。

カーボンニュートラル
陰気の材料として使用可能なバイオマス原料例