プレスリリース
2017年4月27日
DICグループ DICグラフィックス社が 、朝日新聞社グループ会社とともに
新聞カラー紙面管理システム 「C-spectra(シースペクトラ)」を開発
DICグラフィックス株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:谷上浩司)は、株式会社朝日新聞社の100%子会社で新聞印刷を担う株式会社朝日プリンテック(本社:東京都中央区、代表取締役:伊中義明)と開発した、新聞のカラー紙面の色品質を定量的に管理し、恒常的なカラー紙面の品質向上に寄与する新聞カラー紙面管理システム「C-spectra(シースペクトラ)」の販売を、4月より開始しました。
本システムは、紙面に掲載したカラーパッチをiPadやiPhoneで撮影するだけで、ベタ濃度、ドットゲイン、トラッピングといった、カラーマッチングに必要な印刷情報を取得することができるシステムです。取得した印刷情報は、端末のデータベースへ保存され、週・月・年単位でグラフ化されるため、端末画面上で遷移状況を容易に確認することができます。工場内、工場間の品質のバラツキを確認し、要因を解析するツールとして同システムを利用することで、品質の平準化を図ることが可能となります。
カラーパッチ(画像の中心部)の撮影
C-spectra(シースペクトラ)の流れ
読みやすさの観点や広告クライアントの要望などにより、印刷設備、印刷資材、印刷環境の違いに影響されない、品質の高い紙面を安定的に生産することが求められています。現在は、分光光度計やCCDカメラを利用したシステムにより運用されていますが、カラーパッチを色ごとに測定してデータを取得すること、データを手動でグラフ化することが作業を煩雑化し、課題となっています。このたび開発したシステムは、iPadやiPhoneのカメラ機能を活用してカラーパッチを撮影し、撮影画像を専用アプリで解析することでデータを取得できます。また、データが自動でグラフ化され、作業の簡便化を実現しています。
同システムを利用するためには、専用のアプリ(無料)をインストールしたiPadまたはiPhoneのご用意と、DICグラフィックス社が販売するC-spectraツールキット(撮影用標準光源搭載の専用撮影台等を含む)のご購入(定価30万円、保守費用別)が必要となります。
両社では、同システムを新聞カラー印刷だけでなく、雑誌や書籍、パッケージなどの印刷物にも展開することも視野に入れ、開発を継続していきます。
DICグループでは、昨年発表した中期経営計画「DIC108」の中で、国内の印刷インキ事業においてビジネスモデルの変革を掲げています。DICグラフィックス社では、長年培ってきた色彩技術や印刷技術に加え、「DICデジタルカラーガイド」などで培ったデジタル化技術を融合し、お客様の発展に貢献する新たなソリューションの提案に鋭意努めていく所存です。
以上
このリリースに関する問い合わせ先
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【お問い合わせ】
DICグラフィックス株式会社
東京新聞営業部TEL:03-6733-5067
関西新聞営業部TEL:06-6252-9571
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