プレスリリース
2022年9月1日
低温乾燥型オフ輪インキの新製品
「Web World SYNERGY ECORE® V2」を販売開始
―乾燥紙面温度を大幅に低減させ、印刷工程時のCO₂排出量削減に貢献―
DICグラフィックス株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:甲斐 敏幸)は、雑誌やカタログ、チラシ広告などの印刷時に使う低温乾燥型オフセット輪転印刷用インキ(以下、「オフ輪インキ」)の新シリーズ「Web World SYNERGY ECORE®(ウェブ ワールド シナジー エコア ) V2」を開発し、9月より販売開始します。2025年までに40億円の売り上げを目指します。
オフ輪インキは、雑誌やカタログ、チラシ広告などを大量印刷する際に用いられるインキです。オフ輪印刷の工程では、印刷紙面のインキを熱風ドライヤーによって強制乾燥(紙面温度100℃以上)するため、それに伴うエネルギーコストやCO₂排出量などに課題がありました。これに加え、近年、印刷・情報用紙は製品群の多様化が進んでいます。軽量化・下級紙化が見られる一方、厚みがあって見栄えの良い嵩高紙も増えています。これらの用紙はインキの着肉性が悪化するため、専用インキの使用やコンパウンドを添加するなどの対応が必要となります。
これらを背景に、当社は低温乾燥型の従来品を改良し、新たに印刷用紙の多様化にも対応した「Web World SYNERGY ECORE® V2」を開発しました。同製品は、一般のオフ輪インキと比べて印刷紙面の乾燥温度を約20℃下げることができ、印刷工程におけるCO₂排出量を約20%削減します。加えて、多様な印刷用紙に対応できるよう、インキの低タック化を図り、印刷時の着肉不良などを防ぐことができます。さらに、本製品は植物由来のバイオマス原料を使用しており、現在日本有機資源協会のバイオマスマーク認定の申請手続き中です。
DICグループは、地球環境と社会のサステナビリティ実現に貢献するため、サステナビリティ戦略を推進し、カーボンニュートラルの社会の実現を目指しています。今後もサステナブル製品の開発に注力し、SDGsの達成に貢献していく所存です。
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