プレスリリース

2024年7月22日


業界初、食品接触可能で耐油性・耐水性に優れたコーティング剤「HYDRECT®」がプラスチックフィルム不使用の紙製フードケースに採用
―PFASフリーで耐油性を実現、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減にも貢献―



DICグラフィックス株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:甲斐敏幸、以下「当社」)の水性コーティング剤「HYDRECT®(ハイドレクト)」が、株式会社マイン(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:鈴木賢太、以下「マイン」)が販売する紙製フードケースに採用されました。同フードケースは、業界初*¹のプラスチックフィルム(PETやOPPフィルム、以下「フィルム」)不使用の紙製フードケースとして2024年7月より販売を開始しました。当社のコーティング剤は、PFAS*²フリーでありながら耐油性を実現し、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減にも貢献します。

*1 プラスチックフィルム不使用の紙製フードケースにおいて(2024年3月現在、当社調べ)
*2 PFASは有機フッ素化合物の総称。耐油・耐水・耐熱性など優れた特性をもつ一方、一部の種類で環境などへの影響が懸念されている。

プラスチックフィルム不使用の紙製フードケース(マイン提供画像)

このたび紙製フードケースに採用された「HYDRECT®」は、食品接触可能でかつ耐水性、耐油性を有する水性コーティング剤です。従来の紙製フードケースに使用されるフィルムの代替として使用することが可能です。また、フードケースの製造工程においては、フィルムを使用せず紙とフィルムの接着工程を省略できるため、従来の紙製フードケースと比較*³して製品中のプラスチック使用量を約95%削減、製造時のエネルギー由来のCO₂排出量を約41%削減*4できます。さらに、食品衛生法およびFDA(米国食品医薬品局)基準に準拠し、コーティングの工程でVOC(揮発性有機化合物)が発生する心配もありません。すでにフードケース以外にも食品および日用品等の紙製パッケージにおいて幅広い採用実績があります。

*3 プラスチックフィルムを使用した白色無地の紙製フードケースとの比較(2024年5月現在、当社調べ)
*4 2024年5月現在、当社算定

https://www.dic-graphics.co.jp/products/gravure_ink/hydrect.html

これらの当社独自技術により、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減に貢献する製品特性などが高く評価され、このたびマインの紙製フードケースに採用されることになりました。

DICグループは、包装材料を通じて社会やくらしに「安全・安心」を提供することを目指しています。パッケージ用インキ、コーティング、接着剤、フィルムを総合的に供給できる世界唯一のメーカーとして、今後もパッケージ製品の紙化、モノマテリアル化、バイオマス化、脱墨などの技術を深耕し、サステナブルなパッケージソリューションの提案に注力する所存です。

【関連ウェブページ】

■「HYDRECT®」製品ページ(DICグラフィックス株式会社 ウェブサイト)
https://www.dic-graphics.co.jp/products/gravure_ink/hydrect.html

■「フードケースeco」製品カタログ(株式会社マイン ウェブサイト)
http://min-net.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/07/MIN-dayori_No32.pdf

【本件に関するお問い合わせ先】
DICグラフィックス株式会社 新事業推進グループ
TEL:03-6733-5059 Email:dicg-nbp@ma.dic.co.jp

‐DICグラフィックス株式会社について
事業内容:印刷インキ等の製造・販売
代表者 :代表取締役 社長執行役員 甲斐 敏幸
所在地 :〒103-8233 東京都中央区日本橋三丁目7番20号 ディーアイシービル
設 立 :2009年10月1日
URL  :https://www.dic-graphics.co.jp/index.html

‐株式会社マインについて
事業内容:業務用テーブルウェアの企画、製造、販売
代表者 :代表取締役社長 鈴木 賢太
所在地 :〒448-0832 愛知県刈谷市八幡町一丁目10番地
設 立 :1981年9月
URL  :http://min-net.co.jp

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