プレスリリース

2024年8月29日


カラーマネジメント技術を活用した
サブスクリプションタイプのデジタルサービス
「DIC COLORCLOUD® S」をリリース

―印刷業界における色彩再現の効率化や印刷工程の短縮に貢献―



DICグラフィックス株式会社(本社:東京都中央区、社長執行役員:甲斐敏幸、以下「DICグラフィックス」)は、カラーマネジメント技術を活用したサブスクリプションタイプのデジタルサービス「DIC COLORCLOUD® S」をリリースしました。本サービスは、DICグラフィックスが保有する主要なインキ製品の情報を標準搭載しており、オフセット、グラビア、フレキソ、インクジェットそれぞれの印刷方式で出力したい色彩情報を正確かつ瞬時に再現することができます。これにより、印刷業界における色彩再現の効率化や印刷工程の短縮に貢献します。

「DIC COLORCLOUD® S」製品ページ:https://www.dic-graphics.co.jp/products/colorcloud/

「DIC COLORCLOUD® S」は印刷業界でよくある課題を解決するデジタルサービスです。例えば、色彩の再現作業においては色見本の色が再現できず何度も試し刷りが必要になる、特色印刷がプロセス印刷で再現できるか実際に印刷してみないと分からない、特色印刷では製品ごとにインキの色替作業や印刷機の溶剤洗浄作業が生じる、熟練した印刷技術者の不足といった課題があります。

本サービスは、これらの印刷業界でよくある困りごとを解決します。サービスの主な特徴は以下の通りです。

【DIC COLORCLOUD® Sの主な特徴】

1)印刷方式ごとに再現できる色の領域をLab色空間*1で表示
これにより、再現を希望する色と実際に再現可能な色の領域を可視化することが可能になります。従来、熟練者が行っていた色の再現性可否の判断をこのサービスを使うことで誰でも簡単に行うことができ、確認作業の効率化に役立ちます。

*1 Lab色空間は、色彩を表現するための一つの色空間で、色相・明度・彩度の3つの要素からなります。Lは明度を、aは赤緑色相を、bは青黄色相を表します。

2)プロセス印刷で再現できる色の領域をLab色空間で表示
これにより、特色印刷からプロセス印刷への切り替えを支援します。プロセス印刷への切り替えは、色替え作業の削減、インキや溶剤など諸材料の削減、さらには温室効果ガスの削減にも貢献します。また、プロセス印刷は4色だけではなく、多色(6色など)のプロセス印刷にも対応しています。

3)クライアントと印刷会社の間で「同じ色」の共有が可能
これにより、従来は現物のやり取りが必要であった色のコミュニケーションが、「DIC COLORCLOUD® S」を通じて簡便かつスピーディーに行えるようになります。

4)「DIC COLORCLOUD® S」はインクジェットプリンターと連携可能、印刷と同じ色を精度良く再現
これにより、インクジェットプリンター*2による印刷見本を事前に確認できるため、実印刷による色校正作業の時間短縮、インキや溶剤など諸材料の使用量削減に貢献します。

*2 連携可能なインクジェットシステムについてはこちらにお問い合わせください。

DICグループは、「彩りと快適を提供し、人と地球の未来をより良いものに – Color & Comfort –」という経営ビジョンを掲げています。DICグラフィックスは、色を扱うリーディングカンパニーとして今後も皆様が抱える「色」に関する課題解決とデジタル化に対応したカラーコミュニケーションツールの開発を進めていきます。

以 上

【ご参考】

■「DIC COLORCLOUD® S」製品ページ
https://www.dic-graphics.co.jp/products/colorcloud/

■「DIC COLORCLOUD® S」の利用環境の概要

  • ・PC:Macintosh 専用ソフトウェア
  • Mac OS 10.13 以降(intel Mac 動作可能)
    メモリ 8GB以上 推奨
    ストレージ 512GB以上 推奨
    ネットワーク接続環境必須
  • ・接続可能測色計
  • X-Rite eXact, eXact2,i1Pro2,i1Pro3
    コニカミノルタ FD5、FD7

このリリースに関する問い合わせ先